- ツラい肩こりの症状をなんとかしたい!
- 東洋医学では肩こりをどう考えるの?
肩こりの症状がなかなか治らず、悩んでいませんか?
ツラい症状をそのままにすると、仕事や日常生活に支障が出てしまいます。
今回は東洋医学に基づき「肩こり」について分かりやすく解説します。
- 肩こりの原因
- 肩こりの予防法とセルフケア
- 鍼灸院での治療の流れ
- 肩こりの重症度チェック、など
肩こりの改善のためには「気・血・水」の巡りを整えることが大切です。
逆効果になりがちな強もみを避け、巡りを良くするケアと鍼灸を組み合わせるのが治療の近道となるでしょう。
ぜひ記事を読んで、ツラい肩こりを治すきっかけにしてくださいね。
肩こりの原因

肩こり改善のためには、まず症状が出る原因を知ることが大切です。
東洋医学では人の体にとって重要な「気・血・水」のバランスが乱れることで様々な症状が出ると考えます。
- 【気】ストレス・呼吸が浅い
- 【血】血の巡りが悪い
- 【水】運動不足・天候の変化
肩こりの原因について、順番に解説します。
【気】ストレス・呼吸が浅い
東洋医学で考える「気」は、体の中を巡るエネルギーです。
ストレスや不安で自律神経が乱れると、気の巡りが悪くなります。
気の巡りが悪くなると血の流れも悪化し、筋肉が十分に酸素や栄養を得られません。
必要なエネルギーが行き渡らないため筋肉が張り、肩こりの症状が悪化するのです。
現代人はパソコン作業などで無意識に呼吸が浅くなりがちですが、それも気の巡りを悪くする一因となっています。
ストレスや環境の変化で「気」の巡りの乱れを感じたら、早めのケアが必要です。
【血】血の巡りが悪い
「血(けつ)」の役割は筋肉に酸素と栄養を運ぶことです。
「血」の巡りが悪くなると筋肉の動きも悪くなり、以下のような悪循環になってしまいます。
- 筋肉が張り、首が凝る
- 首が凝ると、頭の血流が悪くなり、頭も張る
- 頭が張ることで、首がもっと凝ってしまう
血の巡りが悪くなる要因の1つは「冷え」です。
気温が低いと血管が縮んで血流が悪くなるため、寒い冬場は肩こりの症状が出やすくなります。
さらにデスクワークで長い時間同じ姿勢でいることも、血の巡りを悪くします。
血の巡りが原因の肩こりを防ぐには、
- 体を冷やさない
- 同じ姿勢を続けない
といった工夫が必要です。
この2点を意識して、肩こりをケアしていきましょう。
【水】運動不足・天候の変化
「水(すい)」は体の水分のことです。
水分の代謝が悪くなると必要のない水がたまり、肩の冷えやむくみで筋肉がこわばります。
水分の代謝が低下する要因は、以下のとおりです。
- 運動不足
- 天候の変化
体を動かさないと汗や尿による水分排出が滞り、肩の循環も悪化して凝りにつながります。
梅雨の時期など湿度が高い環境でも体内の水分が発散されないため、肩こりが悪化する人も少なくありません。
運動不足や天候による肩こりに心当たりがある場合は、体を動かしたり、入浴で汗をかくなど、水分代謝を促してみると良いでしょう。
肩こりの予防法とセルフケア

肩こりにならないためには日々の予防やセルフケアが大切です。
- 生活環境を整える
- 深呼吸をしてリラックスする
- 首から肩を温める
- 適度な運動
- 強もみに注意
すぐに試せる肩こり対策の方法を、順番に解説します。
生活環境を整える
生活環境を見直すことで、肩こりの予防につながります。
特にデスクワーク中心の方は、姿勢や作業環境を改善すれば体の負担を軽減できるでしょう。
- 作業時の姿勢に気を付ける
- 適度に休憩する
- 冷え対策をする
- 寝具を見直す
パソコン作業の際は背筋を伸ばし、猫背姿勢に気を付けることで肩への負担を減らせます。
同じ姿勢を続けると筋肉が固まるため、1時間に1度は席を立って、首や肩をゆっくり回すストレッチをすると良いでしょう。
室内の気温が低い場合はあたたかい上着やストールを着用し、首や肩を温めるのも効果的です。
体に合わない寝具も肩こりの原因になるため、ちょうど良い高さの枕や、適度な硬さのマットレスを選び、就寝時の肩への負担を減らしましょう。
深呼吸をしてリラックスする
ストレスを溜めないことも肩こり予防には重要です。
精神的なストレスがあると無意識に筋肉が緊張し「気」の巡りが滞って肩こりが悪化します。
意識して深呼吸をすると、副交感神経が優位になり体がリラックスします。
肩の力もスッと抜けるのでオススメです。
首から肩を温める
首や肩周りを温めることは、即効性のある肩こり対策です。
筋肉は温まると柔らかくなり「血」の巡りも良くなります。
最も簡単に体を温められるのは入浴です。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かって体を芯から温めましょう。
湯船に浸かると全身の血行が良くなり、肩こりの症状を和らげられます。
適度な運動
適度な運動は、肩こりの改善につながります。
運動によって全身の血行が促進され、筋肉に十分な酸素と栄養が行き渡るようになるからです。
体の負担になるような、激しい運動に取り組む必要はありません。
ストレッチなどの軽い運動を少しでも続けると筋肉の柔軟性が高まるので、できることから始めてみましょう。
強もみに注意
肩が凝っているからといって、闇雲に強く揉むのは肩こり改善に逆効果です。
強く押すと一時的に筋肉が緩みますが、体の防衛反応でより筋肉が固くなってしまいます。
その結果、物足りなくなってより強い刺激を欲するという悪循環に陥りがちです。
適切な方法でケアをして、肩こりを根本から楽にしていきましょう。
鍼灸院での治療方法

つらい肩こりが慢性化していたり、セルフケアを試しても改善しない場合は、専門家の助けを借りるのが有効です。
- 問診
- 施術
- アフターケア
鍼灸院での肩こり治療の流れを順番に解説します。
問診
問診では鍼灸師が現在の症状について丁寧に聞き取ります。
- いつから肩こりが気になっているか
- どんな時に痛みや張りを感じるか
- 頭痛や手のしびれはないか、など
必要に応じて、生活習慣や仕事の状況について聞かれることもあるでしょう。
東洋医学では痛みを感じる場所だけでなく、全身のバランスを総合的に確認し、治療方針を決定します。
施術
鍼灸院での主な治療方法は「鍼(はり)」と「灸(きゅう)」です。
鍼治療では、繊細な鍼(はり)でツボを刺激して治療を行います。
灸治療では、艾(もぐさ)を熱してツボを温める治療を行うのが特徴です。
患者の症状によっては、鍼灸治療だけを行うわけではありません。
- もみほぐし
- マッサージ
- ストレッチ、など
治療方針に基づいて、鍼灸以外の方法も組み合わせて施術を行います。
アフターケア
鍼灸院の治療は施術だけで終わりではなく、良い状態を維持するためのアフターケアも含めてサポートしてくれます。
- 目の疲れも肩こりの原因になるので、定期的に目を休ませる
- 筋肉の柔軟性を上げるためストレッチを少しでもやってみる
- 筋肉を緩めるために入浴し体を温める、など
必要に応じて、自分でできる簡単なツボ押しのアドバイスもあるかもしれません。
慢性的な肩こりは原因が生活習慣にある場合も多く、治療には複数回の施術が有効です。
鍼灸院での治療と自宅でのセルフケアを併用し、頑固な肩こりも少しずつ改善していきましょう。
鍼灸院での治療の流れはこちらの記事で詳しく解説しています。
肩こりの重症度チェック

「自分の肩こりは、どのくらい重症なんだろう…」と気になる方もいるでしょう。
肩こりは日々の生活習慣の積み重ねで、徐々に症状が悪化していきます。
最初は我慢できる小さな違和感でも、放置していると症状がひどくなり、治療に時間がかかってしまうこともあるかもしれません。
- 入浴して肩や首を温める
- リラックスして休憩し、体を休める
上記のような簡単にできるセルフケアを試しても症状が改善しない場合は、症状が悪化する前に専門家である鍼灸師に相談してみることをオススメします。
気になる箇所を直接見てもらえれば、現在の状況や今後の対応方針も分かるでしょう。
すでに仕事や生活に支障が出ている場合は、症状が重症になっていると考えられます。
「このぐらいなら我慢できる…」と無理せずに、症状がツラい時や、詳しい状態を知りたい方は一度専門家である鍼灸師に相談してみてください。
肩こりは鍼灸院と病院どちらに行けば良い?

鍼灸院と病院、どちらで肩こりの治療をするかは、症状や現在の状況を見て判断できます。
- 病院に行く場合
- 鍼灸院に行く場合
- 病院と鍼灸院で迷った場合
それぞれ解説します。
病院に行く場合
緊急的な措置が必要な状況では、病院(整形外科など)の受診がオススメです。
- 急なケガや事故で、肩に痛みが出た場合
- 手や腕のしびれなど、神経症状がある場合
- 発熱や腫れがある場合
上記のようなケースでは、まず病院で症状の原因を特定することが大切です。
病院ではレントゲンやMRIなどの診断で骨や神経の状態を確認し、必要に応じて薬での治療やリハビリが行われます。
鍼灸院に行く場合
慢性的な肩こりや原因がはっきりしない凝りの治療には、鍼灸院がオススメです。
- デスクワークで少しずつ症状が悪化した場合
- 疲れやストレスからくる肩こりの場合
- 病院に行っても原因がハッキリしなかった場合
鍼灸院の治療では体が持つ自然治癒力を活かして、肩こりの原因の根本から症状を改善します。
薬に頼らず、自然な方法で改善を図れるのも良い点です。
病院と鍼灸院で迷った場合
鍼灸院と病院は、どちらか一方しか行ってはいけないわけではありません。
例えば病院で検査を受けて「異常なし」と言われたのに症状が続く場合、その後に鍼灸院でケアを受ける選択肢もあります。
逆に鍼灸院に通っていて症状が急変した場合には、速やかに病院受診を勧められることもあるでしょう。
病院と鍼灸院は併用可能です。
それぞれの専門を上手に活用して、肩こり解消に役立てましょう。
東洋医学と西洋医学の違いはこちらの記事で詳しく解説しています。
肩こりの原因と対処法を知ってツラい症状を改善しましょう!

今回は東洋医学の視点から見た肩こりの原因とセルフケア、鍼灸院での治療法などについて解説しました。
<肩こりの原因>
- 【気】ストレス・呼吸が浅い
- 【血】血の巡りが悪い
- 【水】運動不足・天候の変化
<予防・セルフケアの方法>
- 生活環境を整える
- 深呼吸をしてリラックスする
- 首から肩を温める
- 適度な運動
- 強もみに注意
大切なのは「この程度の肩こりで受診していいのかな?」と我慢しないことです。
症状がツラいと感じたら早めに相談することが改善への近道となります。
特に鍼灸院では肩こりのような慢性的な不調に対して親身に対応してくれるところが多いです。体のリラクゼーションも兼ねて気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。
記事の内容を参考に、ツラい肩こり症状を改善してくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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