- 鍼灸院を受診するイメージが湧かない
- 鍼灸治療の流れを知りたい!
鍼灸院では東洋医学に基づいて鍼(はり)や灸(きゅう)を使って治療を行いますが、実際に行ったことがないとイメージがつかず、不安になりますよね。
今回の記事では「鍼灸院での治療の流れ」や「治療のポイント」について解説。
読むと鍼灸院での治療の受け方が分かり受診への不安が無くなります。
予約や問診票への記入、お会計の流れは通常の病院と同じですが、診察や治療の方法は鍼灸院独自のポイントがあります。
ぜひ記事を読んで鍼灸院受診への不安を無くし、安心して治療を受ける参考にしてくださいね!
鍼灸治療を受ける流れ

鍼灸院を受診する流れは以下のとおりです。
- 予約、ご不明点のお問い合わせ
- ご来院
- 問診票の記入
- 診察
- 施術
- 施術後のアフターケア
- お会計、次回予約
予約して来院、施術という流れは通常の病院と大きく変わりません。
診断には東洋医学独自の四診(問診・触診・舌診・聞診)という方法が用いられ、施術では鍼灸治療が行われるのが特徴です。
1、予約、ご不明点のお問い合わせ

まずは行きたい鍼灸院の公式ホームページなどから、予約を行いましょう。
予約の際に相談、確認することは以下のとおりです。
- 診てもらいたい症状
- 受診したい日時
- アクセスの仕方
- 服装など当日必要なもの、など
気になる症状や希望する日時、駐車場の有無、どのような服を着ていけば良いかなど、不明点を確認しておくとスムーズに予約できます。
主な予約方法は電話、メール、公式LINEの3つです。
電話
電話では直接相手と話せるため、鍼灸院の雰囲気が会話をとおして分かります。
対応が丁寧であれば、初めて行く不安も減るでしょう。
日程をすぐ決めることができ、聞きたいことをすぐ確認できるのもメリットです。
通話がつながらない時は、メールや公式LINEの利用も検討できます。
メール
メールでの予約は文章でのやり取りができるため、お互いに予約日などの行き違いが起きないことがメリットです。
時間に関係なく連絡が可能なので、自分の都合の良い時に気軽に問い合わせてみましょう。
文章を作成するのが苦手な方は、電話で直接問い合わせるか、公式LINEにて案内に従って予約するのがオススメです。
公式LINE
普段LINEでのやり取りに慣れている方は、公式LINEでの問い合わせもオススメです。
案内に従って必要事項を入力すればスムーズに予約を終わらせられます。
ただし、店舗によっては公式LINEを用意していない場合もあります。
公式LINEがない時は、電話かメールでの問い合わせを検討しましょう。
2、ご来院
予約した日時に鍼灸院へ行きます。
駐車場の有無や、公共交通機関でのアクセス方法の確認も予約の時にしておくとよいでしょう。
時間に余裕を持って到着すると、その後の診察や施術がスムーズに進みます。
安心して施術を受けるために、予定時間の5〜10分前までに到着するのがオススメです。
3、問診票の記入

受付にて問診票を受け取り、必要事項の記入を行います。
- 基本情報(氏名、生年月日、住所、連絡先の基本状況)
- 現在の症状(痛みの強さ、いつからか)
- 既往歴、など
細かなことでも、身体のことで気になる点は遠慮せず記入しておきましょう。
記入後、必要があれば用意された治療着に着替えます。
(着替えが必要ない場合もありますので、予約の際や当日にご確認ください。)
4、診察

問診票に記載した内容をもとに、詳しい症状について確認します。
文章にしづらいことや直接伝えておきたいことは、このタイミングで口頭で説明するとよいでしょう。
4つの診察方法(四診)
患者の診察に用いられるのは、四診と呼ばれる以下の診断方法です。
問診(もんしん):具体的な症状や既往歴、普段の生活習慣などを口頭で確認。
望診(ぼうしん):患者の顔色や姿勢など、目で見える情報を確認。舌を観察する診断は舌診とも呼ばれる。
聞診(ぶんしん):声のトーン(声診)や、呼吸の音などを聞く。
切診(せっしん):直接患者の脈や肌に触れる。脈に触れる診断である脈診もここに含まれる。
聞かれた質問に答えるなど鍼灸師の案内に沿って進んでいくので、特に心配することはありません。
4つの診断も全てを必ず行うわけではなく、鍼灸師が当日患者の状態を見て必要な診断方法を1つ以上実施します。
得られた情報から総合的に判断して体の状態が診断されます。
5、施術

診断結果をもとに、鍼灸師が施術を行います。
案内に従って用意されたベッドや、マットに横になって行われることが多いです。
施術の効果を高めるためにも、体の力を抜いてリラックスするとよいでしょう。
道具を使わないストレッチやマッサージも行いますが、必要に応じて鍼や灸も使っていきます。
鍼の先はとても細く、体に刺しても痛みはほとんどありません。
灸は体につけると温かさを感じますが、ヤケドをするほどの熱さにはなりません。
もし熱すぎると感じたり心配なことがある場合は、鍼灸師にご遠慮なくお伝えください。
施術にかかる時間は、症状にもよりますが約1時間。
早くても約30分、じっくり施術するなら90〜120分ほどかかることもあります。
事前に当日の予定も伝えておくと、それに合わせて施術の時間も変更できる場合があるので、施術時間の確認もしておくと良いでしょう。
治療場所の風景
治療する場所は、患者がリラックスできるように落ち着いた雰囲気の空間になっていることが多いです。
- 清潔感のある内装
- 落ち着いた気持ちになれる音楽
- リラックス効果のある香り、など
普段の生活から離れたリラックスできる空間。
施術自体が気分転換にもなり、施術の効果も高まります。
6、施術後のアフターケア

施術後は行った治療の効果や、今後の治療方針を聞けます。
治療の効果を詳しく聞くことで施術への理解も深まり、今後の治療の見通しを持つことが可能です。
自宅でできるセルフケアの方法や、普段の生活で気を付けることなどのアドバイスも受けられます。
- 自分で押せるツボの場所について。
- 睡眠時間を十分に確保する。
- 栄養バランスの良い食事をとる。
- 運動する習慣をつける、など。
鍼灸と合わせて日々の生活習慣を整えることで、効率よく自己免疫力を高められます。
健康に日々を過ごすためにも、専門の鍼灸師にアドバイスをもらうのはオススメです。
7、お会計、次回予約
受付でお会計をして、必要があれば次回の予約をします。
予定が分かるスケジュール帳などを用意しておくと日程調整がスムーズに終わります。
鍼灸の効果を長持ちさせるためには、定期的に治療を行うことがオススメ。
どのくらいの頻度で通うと効果的なのかは、症状などによって変わるため、鍼灸師に確認しておくとよいでしょう。
鍼灸院に行くべき症状

鍼灸院に行くべき症状の例は以下のとおりです。
- 肩こり
- 腰痛
- 頭痛
- めまい
- 不眠
- 便秘
- 冷え性
- 慢性的な疲労や痛み
- 原因がハッキリしない体の不調、など
鍼灸治療の目的は、身体が本来持つ自然治癒力を高めること。
例として挙げたもの以外にも、さまざまな症状に対応できます。
自分の症状が鍼灸院に行って良くなるのか気になる方は、直接問い合わせて聞いてみるのもオススメです。
まとめ

今回は「鍼灸治療を受ける流れ」と「治療のポイント」について解説しました。
予約や受付、お会計などの流れは通常の病院と変わらないため、特別心配することはありません。
東洋医学の特徴である四診や鍼灸治療については事前の知識をつけておけば不安を減らすことができ、安心して治療を受けられます。
鍼灸治療は2000年以上の歴史を持つ東洋医学の伝統的な治療法。
身体が持つ自然治癒力を高め幅広い症状に対応することが可能です。
「原因は分からないけど、最近疲れやすい」
「病院に行くまではいかないけれど、体の慢性的な不調が気になる」
という方は、ぜひ一度鍼灸院に相談してみてはいかがでしょうか。
記事の内容が、あなたの鍼灸院デビューの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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